情報種別:海外安全情報(危険情報)
本情報は2017年5月23日現在有効です。

コロンビアの危険情報【一部地域の危険レベル引き下げ等】(更新)

2017年4月17日

●アラウカ県,ノルテ・デ・サンタンデール県カタトゥンボ地区,ナリーニョ県,カウカ県,カケタ県,メタ県(クバラル市,サン・マルティン市及びプエルト・ガイタン市以北を除く),グアビアレ県,プトゥマヨ県及びバジェ・デル・カウカ県ブエナベントゥーラ市
 :レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(継続)

●メタ県(クバラル市,サン・マルティン市及びプエルト・ガイタン市以北)
 :レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(引き下げ)

●ボヤカ県(グイカン市,チスカス市,クブラ市及びラ・リベルタッド地区)
 :レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(引き上げ)
 
●ノルテ・デ・サンタンデール県(カタトゥンボ地区を除く),チョコ県,ボリーバル県南部,アンティオキア県(スルオエステ地区,バジェデアブラ地区及びオリエンテ地区を除く),コルドバ県南部,カサナレ県(ヌンチア市及びトリニダッド市以北),バジェ・デル・カウカ県(ブエナベントゥーラ市を除く),ラ・グアヒラ県(ベネズエラとの国境付近),セサール県,ビチャダ県,キンディオ県(アルメニア市を除く),グアイニア県及びバウペス県
   :レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)

●ラ・グアヒラ県(ベネズエラとの国境付近を除く),マグダレナ県(サンタマルタ市を除く),コルドバ県北部,ウイラ県,トリマ県,カルダス県(マニサレス市を除く)及びカサナレ県(ヨパール市及びサン・ルイス・デ・パレンケ市以南)
 :レベル1:十分注意してください。(引き下げ)

●ボゴタ首都区,アマソナス県,アンティオキア県(スルオエステ地区,バジェデアブラ地区(メデジン市を除く)及びオリエンテ地区),マグダレナ県サンタマルタ市,リサラルダ県,アトランティコ県,クンディナマルカ県,サンタンデール県,スクレ県,ボヤカ県(グイカン市,チスカス市及びクブラ市及びラ・リベルタッド地区を除く),ボリーバル県(県南部を除く),アンティオキア県メデジン市,カルダス県マニサレス市及びキンディオ県アルメニア市
   :レベル1:十分注意してください。(継続)

【ポイント】
●政府による治安対策や反政府武装勢力との和平プロセスの進展等により,概ね全土において治安の改善が見られますので,一部地域について危険レベルを引き下げます。一方で,ボヤカ県の一部では反政府武装勢力「国民解放軍」の活動が認められることから,レベル1から2に引き上げます。

●国内各地で,麻薬に起因する抗争,誘拐,殺人事件等が発生しており,レベル1の地域であっても,2016年に邦人渡航者が殺害される等十分な注意が必要です。また,国内の主要都市間の陸路での移動は,これらの犯罪等に巻き込まれる恐れがあるので止めて下さい。











☆詳細については,以下の内容をよくお読みください。

1 概況
(1)コロンビアでは,国境付近や山岳地帯を中心に「コロンビア革命軍(FARC)」や「国民解放軍(ELN)」等の主要左派反政府武装勢力が存在し,治安当局との衝突も発生してきました。しかし,2002年に誕生した政権以降,治安要員の増強等の対策や,政府とFARCの和平交渉の結果,依然として注意は必要ですが,2003年には人口10万人あたり56件を超えていた殺人発生件数が,2016年には25件を下回るなど,治安には一定の改善が見られ,殺人,テロ及び誘拐事件の発生件数は減少しています。国軍や警察に対する武力攻撃等の件数も減少傾向にあり,使用される爆弾も殺傷能力の低いものが多くなっています。

(2)一方で,ELNやその他の違法武装勢力が,麻薬取引等による資金獲得活動を行うため連帯し,FARCの勢力が弱まった地域を支配下に置き,更に内部で抗争を引き起こすなど,複雑化している面があります。現在,これら勢力の活動範囲は主に政府の取締りが手薄なエクアドル国境及びベネズエラ国境に近い地域に集中しています。2017年2月,政府とELNは,正式な和平交渉を開始しましたが,ELNが今後,交渉で有利な条件を引き出すために,活動を活発化させる可能性もあるため,同組織の活動を注視する必要があります。

(3)反政府武装勢力等は恐喝,誘拐の身代金,麻薬生産・取引及び違法鉱山の運営を資金源としています。特に農村部では,コカイン等の原料となる麻薬を栽培しており,また,主要都市を離れるほど治安当局の影響力が弱くなるため,犯罪等に巻き込まれる危険性が高まります。これを踏まえて,国内の主要都市間の陸路での移動,特に地方における夜間の移動は止めて下さい。

(4)なお,2016年に達成された政府とFARCの和平合意は,治安の改善に向けての大きな前進ではあるものの,今後の同合意内容の履行を注視していく必要があります。
 和平交渉は2012年末に開始され,2016年8月24日に最終合意に至り,同29日から政府軍とFARC軍は双方向停戦となりました。その後,10月2日の国民投票による和平合意の否決後,政府は反対派との対話を開始し,11月24日,FARCとの間で内容を修正した新和平合意に署名をしました。新和平合意達成後,合意事項実施のための関連法案の審議が順次行われており,FARC兵の武装解除等に向けた対応が進められています。

(5)殺人,誘拐及びテロは減少していますが,対人強窃盗は増加傾向にあります。2016年11月には邦人旅行者が強盗に射殺される事件も発生しています。全土において,銃器を含む凶器使用の犯罪には特別な注意が必要です。また,都市部や幹線道路でも,治安機関や税務当局,パトロール中の警察官や軍等を標的とした小規模な爆弾の爆発も散発しています。

(6)邦人が2001年に誘拐され,2003年にFARCにより殺害された事件など,邦人が被害に遭う事件が発生しています。また,世界の様々な地域でイスラム過激派組織によるテロがみられるほか,これらの主張に影響を受けた者による一匹狼(ローンウルフ)型等のテロが発生しており,日本人・日本権益が標的となり,テロを含む様々な事件の被害に遭うおそれもあります。このような情勢を十分に認識して,誘拐,脅迫,テロ等に遭わないよう,また,巻き込まれることがないよう,海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努め,日頃から危機管理意識を持つとともに,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

2 地域別情勢
(1)アラウカ県,ノルテ・デ・サンタンデール県カタトゥンボ地区,ナリーニョ県,カウカ県,カケタ県,メタ県(クバラル市,サン・マルティン市及びプエルト・ガイタン市以北を除く),グアビアレ県,プトゥマヨ県及びバジェ・デル・カウカ県ブエナベントゥーラ市
  :「レベル3:渡航は止めてください。」(渡航中止勧告)(継続)

上記地域の農村部においては,反政府武装勢力や違法武装勢力構成員が関与する犯罪集団による殺人,誘拐等の重大犯罪が多数確認されており,麻薬に関わる犯罪も多発しています。また,同勢力による石油パイプライン,送電設備等のインフラに対する破壊活動や治安部隊を狙った攻撃が散発的に発生しており,多くの武器や爆発物(対人地雷,爆薬等)が押収されています。ついては,これらの地域への渡航は,どのような目的であれ止めてください。

ア アラウカ県には,ELNの強い勢力が存在し,治安機関やインフラ機関に対する爆弾テロのほか,誘拐事件も発生しています。特に2016年9月12日から15日まで,ELNドミンゴ・ライン戦線の創立36年を記念する暴力的ストライキが実施され,多数の道路が封鎖されたほか,複数の警察署が襲撃されました。また,同年8月から9月上旬にかけて,治安機関に対する攻撃事案が相次いで発生しました。

イ ノルテ・デ・サンタンデール県北部のカタトゥンボ地区には,反政府違法武装勢力の支配地域が存在するほか,コカの栽培も行われており,ベネズエラへのコカインの主要な輸出ルートになっているため,比較的人の往来が多い県都のククタ市以南よりも脅威度が更に高い傾向があります。2016年5月には,エル・タラ市近郊で取材中の記者(スペインとコロンビアの二重国籍者)が誘拐された(後日解放)ほか,治安機関やインフラ施設への爆弾攻撃が多発しています。

ウ ナリーニョ県のトゥマコ市をはじめとするエクアドルとの国境付近や太平洋岸は,伝統的にFARCの勢力の強い地域でしたが,FARCが政府との和平交渉により支配を弱めた地域に,ELNや違法武装勢力が進出を強めており,治安機関との衝突や攻撃が認められています。また,コロンビア最大のコカの栽培地域とされるほか,ケシの栽培も認められ,反政府武装勢力や違法武装勢力が麻薬取引に大きな影響力を有し,麻薬取引を巡る抗争事件が多発しています。更に,2015年5月22日から7月19日までの,政府と和平交渉中のFARCが一方的に停戦宣言を破棄していた期間中,石油パイプラインや治安機関に対する攻撃が多発しました。

エ カウカ県でも,2015年5月22日から7月19日までの,政府と和平交渉中のFARCが一方的に停戦宣言を破棄していた期間中,石油パイプラインや治安機関に対する攻撃がコロンビア国内で最も多く発生しています。また,2014年11月にはスキューバダイビングで人気がある同県ゴルゴナ島でFARCによる襲撃が発生し,警察官1人が死亡,6人が負傷する事件が発生するなど,治安機関等を標的とする爆弾テロや攻撃が確認されています。特に,南部の農村ではコカの栽培が盛んで,ナリーニョ県同様,反政府違法武装勢力が麻薬の売買に大きな影響力を有しています。

オ カケタ県もコカの栽培が盛んであり,コカインの密輸ルートにもなっています。また,2016年9月には同県サン・ビセンテ・デ・カグアン市付近の平原地帯で,FARC全国会議が開催されたり, FARCの大規模な集住地域も設けられるなど,FARCの勢力が強い地域であり,FARCの今後の武装解除の動向を注視する必要があります。

カ メタ県(クバラル市,サン・マルティン市及びプエルト・ガイタン市以北を除く)とグアビアレ県の県境付近には,FARCの中で政府との和平方針への反対を表明し,司令官が除名された第一戦線が存在しています。これら勢力に対しては政府が対策を強化していますが,同戦線の支配地域に違法武装勢力が進出を加速させているとされています。また,同県南部にはFARCの集住地域が存在します。

キ プトゥマヨ県は,ナリーニョ県及びカウカ県同様,2015年5月22日から7月19日までの,政府と和平交渉中のFARCが一方的に停戦宣言を破棄していた期間中,石油パイプラインや治安機関に対する攻撃が多数発生しました。

ク 太平洋岸のバジェ・デル・カウカ県の港湾都市ブエナベントゥーラ市とその周辺の漁港は,反政府違法武装勢力による麻薬密輸に使われることが多々あるため,麻薬取引に関連した事件や武装勢力間の抗争に巻き込まれる危険性があります。

(2)メタ県(クバラル市,サン・マルティン市及びプエルト・ガイタン市以北)
  :「レベル2:不要不急の渡航は止めてください。」(引き下げ)

 メタ県(クバラル市,サン・マルティン市及びプエルト・ガイタン市以北)は,過去においてFARCの活発な活動地域でしたが,パラミリタリー(非合法武装集団)が侵入しFARCは同県南部に追いやられました。その後パラミリタリーも武装解除し,治安機関のプレゼンスが高まり,現在,治安は安定しています。ただし,パラミリタリーは細分化し一般犯罪も行っているとされるため,十分注意が必要です。

ついては,同地域の危険レベルを「レベル2:不要不急の渡航は止めてください。」に引き下げますが,不要不急の渡航は控えるとともに,やむを得ず渡航する場合には,必要な安全対策を講じてください。

(3)ボヤカ県(グイカン市,チスカス市,クブラ市及びラ・リベルタッド地区)
  :「レベル2:不要不急の渡航は止めてください。」(引き上げ)
 ボヤカ県(グイカン市,チスカス市及びクブラ市)は,ELNのプレゼンスが高いアラウカ県とノルテ・デ・サンタンデール県に挟まれています。2015年10月にグイカン市において,統一地方選挙の投票用紙を運搬中の警察官と兵士がELNによって攻撃を受け, 計12名が死亡する事件が発生しました。2016年もベネズエラ国境付近やラ・リベルタッド地区では,ELNによる石油パイプラインへの攻撃が発生しており,ELNの活動が認められます。ついては,同地域の危険レベルを「レベル2:不要不急の渡航は止めてください。」に引き上げます。不要不急の渡航は控えるとともに,やむを得ず訪問する場合は,十分な安全対策を講じて下さい。

(4)ノルテ・デ・サンタンデール県(カタトゥンボ地区を除く),チョコ県,ボリーバル県南部,アンティオキア県(スルオエステ地区,バジェデアブラ地区及びオリエンテ地区を除く),コルドバ県南部,カサナレ県(ヌンチア市及びトリニダッド市以北),バジェ・デル・カウカ県(ブエナベントゥーラ市を除く),ラ・グアヒラ県(ベネズエラとの国境付近),セサール県,キンディオ県(アルメニア市を除く)グアイニア県,バウペス県及びビチャダ県
  :「レベル2:不要不急の渡航は止めてください。」(継続)

 これら地域への不要不急の渡航は止めてください。渡航する場合には,特別な注意を払うとともに,十分な安全対策をとってください。

ア ノルテ・デ・サンタンデール県(カタトゥンボ地区を除く)はELNの活動が認められます。2016年12月には,ベネズエラとの国境に所在する県庁都市のククタ市においても,ELNによる偽装検問によって,市民1名が死亡しています。また,ベネズエラとの国境は,封鎖と開放が繰り返されており,社会情勢も不安定となっています。

イ チョコ県では,南部を中心にELNが活動しており,2016年11月に外国人(国籍非公表)を誘拐する事件(後日解放)等を引き起こしています。また,同県全土において,麻薬組織も活動しています。

ウ ボリーバル県南部はもともとパラミリタリー(非合法武装集団)の活動が活発な地域です。2005年に政府との和解によりパラミリタリーは一旦武装解除しましたが,その後一部の元メンバーが新興違法武装集団(BACRIM)として再集結して,麻薬犯罪などを行っています。また,ELNも存在しています。

エ アンティオキア県(スルオエステ地区,バジェデアブラ地区及びオリエンテ地区を除く)及びコルドバ県南部は,ベネズエラとパナマ・太平洋及びカリブ海を結ぶ麻薬の運搬ルートとして,違法武装勢力や麻薬組織の活動も多数認められるほか,大規模な麻薬組織の主要な活動場所となっています。

オ カサナレ県(ヌンチア市及びトリニダッド市以北)の特にアラウカ県の県境付近及びバジェ・デル・カウカ県(ブエナベントゥーラ市を除く)西部では,地方の農村部を中心に,爆発物を使用したテロ活動が散見されます。特に郊外への夜間の移動及び山間部の陸路での移動は極力避けてください。

カ ラ・グアヒラ県(ベネズエラとの国境付近)及びセサール県はベネズエラとの国境付近では,麻薬の輸送経路の一つで,関連の犯罪に巻き込まれる可能性が高いです。またFARCの集住地域も存在します。

キ キンディオ県(アルメニア市を除く)は,麻薬犯罪に起因する殺人事件が増加しています。

ク グアイニア県及びバウペス県は,ブラジル国境のアマゾン地区の県であり,インフラが整備されておらず,治安当局の影響力も弱いため,麻薬密輸等の犯罪に巻き込まれる恐れが高いほか,2016年12月に政府との和平方針に従わないとしてFARCにより除名された幹部5人の勢力が両県のブラジル国境付近へ進出しているとされています。ビチャダ県も同様にベネズエラの国境に近く,治安当局の影響力が弱いほか,昨今はELNも侵入しているとの情報もあり,注意する必要があります。

(5)ラ・グアヒラ県(ベネズエラとの国境付近を除く),マグダレナ県(サンタマルタ市を除く),コルドバ県北部,ウイラ県,トリマ県,カルダス県(マニサレス市を除く)及びカサナレ県(ヨパール市及びサン・ルイス・デ・パレンケ市以南)
  :「レベル1:十分注意してください。」(引き下げ)
これら地域の危険レベルを「レベル1:十分注意してください。」に引き下げます。ただし,銃器を用いた一般犯罪や麻薬組織の活動に起因する犯罪,治安機関等を標的とした小規模な爆弾事件に巻き込まれる可能性は否定できないことから,危険を避けるための特別な注意が必要です。

ア ラ・グアヒラ県(ベネズエラとの国境付近を除く),マグダレナ県(サンタマルタ市を除く)及びコルドバ県北部については,パラミリタリーによって左翼ゲリラの勢力が衰えた後,政権が軍を多数投入,違法武装勢力の活動は低調な状態が続いており,一般犯罪の発生も少なく,比較的安定した治安状況となっています。

イ ウイラ県,トリマ県及びカルダス県(マニサレス市を除く)は,コロンビアの主要な生産物であるコーヒー豆の産地であり,治安当局による対策が強化された結果,治安は安定化しています。

ウ カサナレ県(ヨパール市及びサン・ルイス・デ・パレンケ市以南)は,左派反政府武装勢力や違法武装組織の活動は低調となっており,比較的安定した治安状況となっています。

(6)ボゴタ首都区,アマソナス県,アンティオキア県(スルオエステ地区,バジェデアブラ地区(メデジン市を除く),オリエンテ地区),マグダレナ県サンタマルタ市,リサラルダ県,アトランティコ県,クンディナマルカ県,サンタンデール県,スクレ県,ボヤカ県(グイカン市,チスカス市,クブラ市及びラ・リベルタッド地区を除く),ボリーバル県(県南部を除く),リサラルダ県ペレイラ市,アンティオキア県メデジン市,カルダス県マニサレス市,キンディオ県アルメニア市
  :「レベル1:十分注意してください。」(継続)
これらの地域への渡航に当たっては危険を避けて頂くため特別な注意が必要です。

ア 首都ボゴタの市内では,治安当局のコントロールが強いため,テロや誘拐等の重大犯罪が発生する可能性は他地域に比べると低くなっています。ただし,2015年以降も小規模な爆弾テロ事件が発生している他,一般犯罪の発生件数も他国と比して相対的に高いことから,十分な注意が必要です。特に市内南部の傾斜のある地区,旧市街地や繁華街では,様々な階層の人が集まるため,犯罪グループの抗争に巻き込まれたり,睡眠薬強盗やスリ等の窃盗被害に遭ったりする危険性が高いので,十分な注意が必要です。

イ アマソナス県ではブラジル及びペルーとの国境に位置するものの,ゲリラ等の活動はあまり目立たず,誘拐・テロの発生も比較的低くなっており,県庁都市レティシアも治安状況は安定しています。

ウ アンティオキア県南部(スルオエステ地区,バジェデアブラ地区及びオリエンテ地区)には,警察官が重点的に投入されて治安当局の影響力が強まった結果,治安は回復しており,反政府武装勢力やパラミリタリー(非合法武装集団)の元構成員が関与する犯罪集団による市民や外国人を標的にした爆弾テロ事件等は近年ほとんど発生していません。FARCは,過去この地域において活動していたものの,2011年以降は活動範囲から外れたとされています。

エ マグダレナ県サンタマルタ市は,観光リゾート都市であること等の理由から国軍,国家警察も治安の維持に力を入れており,治安当局の影響力が強く,治安情勢は比較的安定していると言えます。

オ アトランティコ県,クンディナマルカ県,サンタンデール県,スクレ県,ボヤカ県(ラ・リベルタッド地区グイカン市,チスカス市及びクブラ市を除く),ボリーバル県(県南部を除く),リサラルダ県,アンティオキア県メデジン市,カルダス県マニサレス市及びキンディオ県アルメニア市では,治安状況は安定しています。しかし,依然として一般犯罪が多発しているほか,一部で爆発物を使用したテロ活動も確認されています。また,都市部ではタクシー強盗(短時間誘拐,殴打した後の金品強奪等)や窃盗等の一般犯罪も発生しています。特に,アンティオキア県の県庁都市であるメデジン市では,2016年11月19日,邦人の短期渡航者が強盗に銃で殺害される事件が発生しました。2016年,同市では,コロンビア全体では減少した殺人及び誘拐発生件数が前年より増加したほか,対人強窃盗発生件数が大幅に増加しました。同市北部の傾斜のある地区,旧市街地,繁華街では,様々な階層の人が集まっており,犯罪グループの抗争に巻き込まれたり,睡眠薬強盗やスリ等の窃盗被害に遭ったりする危険性が高いほか,比較的治安の良いとされる地区であっても,強盗や窃盗などの犯罪の邦人被害が発生しており,十分な注意が必要です。

3 渡航・滞在に当たっての注意
 コロンビアに滞在中は,下記の事項に十分留意して行動し,安全対策を行い,危険を避けるようにしてください。詳細は《安全対策基礎データ》を参照してください。また,外務省,在コロンビア日本国大使館,現地関係機関等から最新の情報を入手するよう努めてください。

(1)主な犯罪
ア 誘拐
 誘拐事件発生件数は,2002年以降減少傾向を維持しています。他方,治安当局の取締りが強化されていない地域では,身代金目的の誘拐事件が絶えず発生しています。日本人が過去に誘拐された例も複数あり,最近では2010年3月から同年8月までコロンビア南部の山間部で日本人永住者がFARCに拘束される事件が発生しました。外国人がターゲットとなることもあり,誘拐を防ぐため「目立たない」,「用心を怠らない」,「行動を予知されない」の3原則を守り,具体的な安全対策を講じる必要があります(詳細は「安全対策基礎データ」http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure.asp?id=248 ,あるいは「海外における脅迫・誘拐対策Q&A」http://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pamph_04.html を参照してください)。

イ 爆弾テロ
 コロンビアにおける爆弾テロは,発生件数は減少傾向にあるものの,警察,軍等の治安当局及びその他政府機関を対象としたものや,石油パイプライン,油井,発電施設,送電塔,橋等インフラ設備の破壊を目的としたものがあります。
 爆弾テロの手段としては,麻薬栽培地に埋設した手製の対人地雷あるいは殺傷力の低い手製の手りゅう弾や,有線または無線の遠隔操作で爆発させるシリンダー型爆弾などがあります。さらに,爆弾テロの手口として,最初の爆発に続けて,見物人や爆弾処理班を狙った遠隔操作による二次爆発もありますので,爆発直後にその現場には安易に近づかないようにしてください。
 過去に首都のボゴタで発生した爆弾テロの事例は以下の通りです。その他,反政府武装勢力が活動する地方(特にアラウカ県,ノルテ・デ・サンタンデール県カタトゥンボ地区,カウカ県,プトゥマヨ県,ナリーニョ県等)において,多発しています。
○2017年1月,在コロンビア日本国大使館に近い税務当局内の女性トイレで,爆発物が発見されるなど,税務当局を狙ったとみられるテロが複数件発生。
○2015年12月以降,保険会社や金融機関を狙ったとみられる小規模な爆弾事件が複数件発生。
○2015年7月,在コロンビア日本国大使館の直近に所在する私的年金基金事務所前等において,爆弾テロ事件が発生。
○2012年5月,Avenida CaracasとCalle74の交差点付近で,ロンドーニョ元内務法務大臣を狙った爆弾テロが発生し,警護官2人が死亡,付近にいた市民48人以上が負傷。
 
ウ 強盗・窃盗
 殺人や誘拐等の凶悪犯罪は減少傾向にある一方,強盗や窃盗事件等の一般犯罪の発生件数は増加傾向にあり,日本人が巻き込まれる例も増えています。万一強盗に遭遇した場合には,身体に重大な被害を負うこともありますので,次の事項に留意し,犯罪に巻き込まれないよう注意してください。犯人の多くは銃器や刃物などを所持しているので,生命の安全を第一に考え,抵抗したり,奪われたものを取り返そうとしないでください。また,被害者のほとんどが単独で行動している際に狙われているため,外出する際は複数で行動することをお勧めします。
 主な手口は以下のとおりです。
○路上歩行中,背後等から襲われ,現金・所持品を奪われる。
○銀行窓口・ATMで現金を引き出した後,跡をつけられて現金を奪われる。
○警察官を装った人物に所持品検査と称して現金や腕時計等を提出させられ,そのまま逃走される。
○タクシー乗車中に運転手の共犯者が乗り込んできて,現金・所持品を奪われる。
○屋外で携帯電話やカメラを使用しているところを,ひったくられる。
○食べ物に睡眠薬を混ぜられ,昏睡中に現金・所持品を奪われる。

エ その他の犯罪
 空港,飲食店,観光地におけるスリ,置き引き,密輸を目的とした荷物への麻薬等の違法薬物の混入等についても注意が必要です。空港の税関等一般人の出入りがない場所であっても所持品の管理には十分に注意してください。また,コロンビア国内に長期滞在される方は,振り込め詐欺の被害も発生しているので注意してください。

(2)一般的な注意事項
 コロンビアに渡航・滞在する方は,次の諸点に留意し,犯罪やトラブルに巻き込まれることのないよう,注意してください。

ア 山間部及び農村部における反政府武装勢力の活動が多く確認されていることから,国内の主要都市間の陸路での移動,特に地方における夜間の移動は止めて下さい。

イ 隣国の国民との間で陸路による出入国手続きは簡素化されていますが,日本人等外国人に対しては適用されていないので注意してください。また,犯罪被害防止の観点からも,隣国への移動には空路の利用をお勧めします。

ウ 犯罪被害や緊急事態に備え,携帯電話等何らかの連絡手段を用意してください。また,行動予定を家族や信頼の置ける知人などへ伝えておくとともに,被害に遭った,あるいは緊急事態が発生した場合には,直ちに在コロンビア日本国大使館までご連絡下さい。

(3)長・短期渡航者向け注意事項
 海外渡航の際には万一に備え,家族や友人,職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
3か月以上滞在する方は,在コロンビア日本国大使館が緊急時の連絡先を確認できるよう,必ず在留届を提出してください。(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet
3か月未満の旅行や出張などの際には,渡航先の最新安全情報や,緊急時の在コロンビア日本国大使館からの連絡を受け取ることができるよう,外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/


(4)コロンビアと国境を接するベネズエラ,エクアドル,パナマ,ペルー,ブラジルに対しても,それぞれ危険情報が発出されていますので留意してください。


(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902,2903

(外務省関係課室連絡先)
○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2306
○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)  
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)3047

○外務省 海外安全ホームページ:http://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版)
              http://www.anzen.mofa.go.jp/sp/ (スマートフォン版)
              http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (モバイル版)
 
(現地大使館連絡先)
○在コロンビア日本国大使館
  住所:Carrera 7 No. 71-21, Torre B, Piso 11 Edificio Avenida
     Chile, Bogota, Colombia
  電話:(市外局番01) 317-5001
     国外からは(国番号57)-1-317-5001
  FAX :(市外局番01)317-4989
     国外からは(国番号57)-1-317-4989
  ホームページ: http://www.colombia.emb-japan.go.jp/JPN/indexJP.htm












○外務省 領事サービスセンター(海外安全担当)
電話:(外務省代表)03-3580-3311 (内線)2902
○外務省海外安全ホームページ:http://www.anzen.mofa.go.jp/

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