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ネパール
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情報種別:海外安全情報(危険情報)
本情報は2017年3月25日現在有効です。

ネパールについての海外安全情報(危険情報)の発出

2015年9月11日

●極西部(カイラリ郡),中部(パルサ郡・バラ郡・ラウタハト郡・サルラヒ郡・マハッタリ郡・ダヌシャ郡の各東西マヘンドラハイウェイから南方)(バラ郡とラウタハト郡の各インド国境付近及び両郡境南方を除く地域),東部(シラハ郡とサプタリ郡の各東西マヘンドラハイウェイから南方):
 「レベル2:不要不急の渡航は止めてください。」(引き上げ)

●極西部(バジャン郡,バジュラ郡,アチャム郡),中西部(バケ郡,スルケット郡,ジュムラ郡,ダン郡,バルディア郡,ロルパ郡,ルクム郡,サリヤン郡,ジャジャルコット郡,カリコット郡,ダイレク郡,ピュータン郡)及び中部(バラ郡,ラウタハト郡の各インド国境付近及び両郡境南方): 
「レベル2:不要不急の渡航は止めてください。」(継続)

●その他の地域(フムラ郡,ムグ郡,ムスタン郡,マナン郡,ラスワ郡,ソルクンブ郡のクンブ地区を除く)
 「レベル1:十分注意してください。」(継続)

1.概況
(1)ネパールにおいては,1996年からマオイスト(ネパール統一共産党毛沢東主義派:UCPN-M)による武力闘争が約10年間続いていましたが,2006年に包括的和平合意が成立し,2008年には制憲議会選挙が実施され,和平プロセスが大きく前進しました。しかし,制憲議会での憲法策定作業が難航し,2012年5月27日,任期内に憲法が制定されないまま議会が解散し,立法府不在の「憲法上の空白」と呼ばれる変則的な状態が続いていました。その後,2013年3月,主要政党間の合意が成立し,最高裁長官を首班とする選挙管理内閣(暫定選挙閣僚評議会)が発足し,同年11月に制憲議会選挙が実施されました。
 同選挙の結果,2014年2月,第1党となったネパール・コングレス党のスシル・コイララ党首が首相に選出され,同首相率いる連立内閣が発足しました。また,制憲議会においては,憲法制定に向けた協議が続けられ,2015年8月,ネパール共産党(統一マルクス・レーニン主義派)(UML),マオイストらの協力を得て,新憲法案が起草されました。 しかし,同憲法草案の州境や宗教の取扱い等をめぐって,不満を抱く政党や民族グループ,宗教グループなどによって国内各地で抗議活動が繰り広げられることとなりました。

(2)タライ地域(インドとの国境付近のネパール南部の平原地帯一帯)では,ネパール南部の民族系グループが中心となり,憲法草案(特に州境画定案)を巡って連日バンダと呼ばれるゼネストを実施しています。更に,ゼネストに従わない者の車両等が暴力的な攻撃を受けるなどしています。また,政府庁舎や警察署・交番等の警察施設に対する抗議グループによる攻撃や,抗議グループと治安部隊との衝突が度々発生し,治安部隊・抗議グループ双方から死傷者が出ています。こうした状況にあって,治安部隊はときには催涙弾や実弾を発砲するなどして鎮圧している状況にあります。

2.地域情勢
(1)極西部(カイラリ郡),中部(パルサ郡・バラ郡・ラウタハト郡・サルラヒ郡・マハッタリ郡・ダヌシャ郡の東西マヘンドラハイウェイから南方)(バラ郡とラウタハト郡の各インド国境付近及び両郡境南方を除く),東部(シラハ郡とサプタリ郡の各東西マヘンドラハイウェイから南方)
 「レベル2:不要不急の渡航は止めてください。」(引き上げ)

 上記地域では,ネパール南部の民族系グループらによって,憲法草案(特に州境画定案)を巡って激しい抗議活動が繰り返されており,治安部隊との衝突に旅行者が巻き込まれる可能性があります。このため,同地域の危険情報を「レベル1:十分注意してください。」から「レベル2:不要不急の渡航は止めてください。」に引き上げます。同地域への不要不急の渡航は止めてください。渡航する場合には特別な注意を払うとともに,十分な安全対策をとってください。

(2)極西部(バジャン郡,バジュラ郡,アチャム郡),中西部(ロルパ郡,ルクム郡,サリヤン郡,ジャジャルコット郡,カリコット郡,ダイレク郡,ピュータン郡,バケ郡,スルケット郡,ジュムラ郡,ダン郡,バルディア郡)及び中部(バラ郡とラウタハト郡のインド国境付近及び両郡境南部)
 「レベル2:不要不急の渡航は止めてください。」(継続)

 上記地域では,マオイストの強い影響が認められ,現在でもなお,一部の武装組織の活動が活発な地域であり,誘拐,放火,爆弾テロ,恐喝,暴行,傷害等の事件がときおり発生しています。同地域はマオイスト内戦時代の武器が隠匿されている可能性がいまだに高い地域です。また,中西部(バルディア郡,バケ郡,ダン郡)では,ネパール南部の民族系グループの抗議活動も活発です。これらの地域への不要不急の渡航は止めてください。渡航する場合には特別な注意を払うとともに,十分な安全対策をとってください。 

(3)その他の地域(フムラ郡,ムグ郡,ムスタン郡,マナン郡,ラスワ郡,ソルクンブ郡のクンブ地区を除く)
 「レベル1:十分注意してください。」(継続)

 上記の地域では,政府の政策への批判や燃料等の値上げに対する不満など様々な社会的要因により,放火や投石行為を伴う反政府行動が発生する場合があります。政策に対する不満から突然に危険度が高まる可能性を潜在的に有しており,実際,2013年制憲議会選挙時には,バンダと呼ばれるゼネラルストライキが度々呼びかけられ,上記のほとんど全ての郡で何らかの影響(交通障害・妨害,通行車両に対する火炎瓶投擲や投石等による破壊,爆弾や偽装爆弾の設置)がありました。さらに,カトマンズ郡やラリトプール郡などの都市部を中心に一般犯罪の発生率も高い水準で推移しています。
 ついては,上記地域へ渡航・滞在する際は,最新の治安情報を入手し,政治集会やデモ等を避けるとともに自らの安全対策につき再度確認してください。

3.滞在にあたっての注意
 詳細は安全対策基礎データを御覧ください。
(1)渡航者全般向けの注意事項
 (ア)最新情報を入手する。
 治安情勢は絶えず変化しています。渡航前に在ネパール日本国大使館や旅行会社等に最新情報を問い合わせるとともに,渡航中も情報収集に努めてください。特にバンダ(ゼネスト)期間中は,ほとんどの交通機関が運行を停止し,各種商店も閉店するため,バンダに関する情報を入手しておくことは非常に重要です。
 (イ)安全な交通手段を利用する。
 ネパールでは,毎年航空機事故が数件発生しています。航空機材が古く,山岳地域の天候急変,滑走路の狭隘等の諸条件が背景にあります。陸路でも,幹線道路を含め道路状況は悪く(雨期は頻繁に土砂崩れ等で通行止めとなります),無謀な運転をする車も多いためバスの転落事故,交通事故が多発しています。また,ローカルバスではスリ・強盗等の犯罪もしばしば発生しています。交通手段を選ぶ際は,旅行会社等から情報収集を行い,余裕のある旅程とするなどし,また天候によっては予定を変更するなど安全面を考慮してください。
 (ウ)危険な場所,不審物に近づかない。
 テロの標的になりやすい軍・警察施設や米国関連施設,及びデモや集会等が行われている場所には不用意に近づかず,また路上等に放置された不審な箱や紙袋には手を触れないでください。
 (エ)マオイストと遭遇したら直接対応しない。
 トレッキングルートで地元マオイストに遭遇し,通行税名目で金品を要求された場合は自分で対処しようとせず,同伴ガイドなどに交渉させてください。交渉後,やむを得ず通行税を支払う場合は,領収書を受領して他の場所で地元マオイストに遭遇した場合に提示してください(重複徴収の防止)。また,在ネパール日本国大使館にもその状況についてお知らせください。
 (オ)デモ・集会等の実施場所に近づかない。
 抗議デモや大規模集会が行われている場所では,デモ隊が投石をしたり,警察官が催涙ガスを発砲したりする場合があり,大変危険ですので近づかないでください。
 (カ)盗難被害に遭わないために貴重品の管理を徹底する。
 混雑するバス内やマーケット・エリアでは,スリ,ひったくり等の盗難が多発しています。不必要な貴重品は持ち歩かず,ホテル内でもフロントに預けるなど管理を徹底してください。また,空港では,空港税以外の金銭を支払う必要がありませんので,係官から金銭を要求された場合は明確に拒否するとともに,在ネパール日本国大使館にその状況についてお知らせください。
 (キ)薬物事件に巻き込まれないように注意する。
 ネパールは大麻の生産地であり,安価で大麻を入手できることから,旅行者が自ら使用したり,大麻の運び屋(密輸)に利用されたりして逮捕される事件が発生しています。薬物への勧誘に遭った場合には興味本位で使用することなく,きっぱりと拒絶してください。
 (ク)儲け話等には注意する。
 インド人2名が「ネパールで絶対儲かる事業がある」と言われて,インドからネパールへ呼び出されて,誘拐されるという事件が以前発生しました。ネパールから電話やeメール等でそのような儲け話の勧誘をされた場合は,安易に相手方を信用しないよう慎重に行動してください。
 (ケ)海外旅行保険に加入する。
 ネパール滞在中に病気にかかったり,事件・事故に巻き込まれて病院を利用したりするケースが多く発生しています。高度な手術や設備が整った施設への搬送が必要になった場合には,シンガポール,タイ等に移送ないしは日本に帰国して治療する場合があります。万一保険に加入していないと,高額な費用を自己負担する必要があるので,万一に備え,緊急移送サービス等十分な保障内容を含む海外旅行保険に加入しておくことをお勧めします。

(2)個人旅行者への注意事項
 ネパールへの個人旅行(バックパッカーを含む)の場合,最新の治安情報を確認せずに地方(インド・中国との陸路での出入国を含む)を陸路で移動したり,危険度の高い地域へ旅行したりすることは非常に危険ですので,絶対に避けてください。ネパールへの個人旅行は,事前に報道等により最新の治安関連情勢について情報収集し,さらに現地ガイドを雇うなど,細心の注意を払ってください。

(3)長期滞在者向けの注意事項
 現地に3か月以上滞在される方は,緊急時の連絡などに必要ですので,到着後遅滞なく在ネパール日本国大使館に「在留届」を提出してください。また,住所その他届出事項の変更が生じたとき又はネパールを去る(一時的な旅行を除く)ときは,必ずその旨を届け出てください。なお,在留届は,オンライン在留届電子届出システム(ORRネット,http://www.ezairyu.mofa.go.jp/ )による登録をお勧めします。また,郵送,FAXによっても届出を行うことができますので,在ネパール日本国大使館まで送付してください。

(4) 短期滞在者向けの注意事項
 在留届の提出義務のない3か月未満の短期滞在の方(海外旅行・出張者など)についても,現地での滞在予定を登録していただけるシステムとして,2014年7月1日より,外務省海外旅行登録(「たびレジ」)の運用を開始しています(http://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/ )。登録者は,滞在先の最新の海外安全情報や緊急事態発生時の連絡メール,また,いざという時の緊急連絡などの受け取りが可能ですので,是非ご活用ください。

4.隣国のインド,中国についても危険情報が発出されていますので,それらにもご注意ください。


(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
 住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
 電話:(外務省代表)03-3580-3311 (内線)2902,2903

(外務省関連課室連絡先)
○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
 住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
 電話:(外務省代表)03-3580-3311 (内線)5140
○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
 住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
 電話:(外務省代表)03-3580-3311 (内線)3399
○外務省海外安全ホームページ:http://www.anzen.mofa.go.jp/
          http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (携帯版)

(現地公館連絡先)
○在ネパール日本国大使館
 住所:1253 Narayan Gopal Sadak Panipokhari,Ward No.3, Kathmandu, (North), Nepal (P. O. Box 264)
 電話:(市外局番01)4426680
   国外からは(国番号977)-1- 4426680
 FAX : (市外局番01)4414101
   国外からは(国番号977)-1−4414101
 ホームページ: http://www.np.emb-japan.go.jp/jp/index.html


○外務省 領事サービスセンター(海外安全担当)
電話:(外務省代表)03-3580-3311 (内線)2902
○外務省海外安全ホームページ:http://www.anzen.mofa.go.jp/

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