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ブータン
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情報種別:海外安全情報(危険情報)
本情報は2017年3月25日現在有効です。

ブータンについての海外安全情報(危険情報)の発出

2016年8月15日

【危険度】
●ブータン南部(インドのアルナチャル・プラデシュ州,アッサム州,西ベンガル州との国境付近)
:「レベル1:十分注意してください。」(継続)

【ポイント】
●インド側過激派の活動の影響を受けて,情勢が悪化する可能性がありますので,常に最新の情報を入手するよう努めてください。
●複数回にわたり身代金目的の誘拐が発生していますので,目立たないようにする等注意が必要です。

☆詳細については,下記の内容をよくお読みください。

1.概況
(1)ブータンの治安は概ね安定していますが,インドと国境を接する南部地域では,1990年代末以降インド・アッサム州での分離独立運動を行っている過激派組織が侵入したため,2003年にブータン政府が掃討のための軍事作戦を行った経緯があります。2011年5月には南部のプンツォリン及びゲレフで,同年10月にはプンツォリンで,また,2012年10月にはゲレフで,同年11月にはサムテンリンで,それぞれ爆破テロが発生しました。南部地域以外のほとんどの地域(首都ティンプー,空港のあるパロ等)の治安は概して安定しており,凶悪事件の発生も限られ,人々は親日的です。

(2)1990年代終わりから,ジグミ・シンゲ・ワンチュク第4代国王(当時)の主導の下,王制から議会制民主主義を基本とする立憲君主制への移行が進められ,2006年にはジグミ・ケサル・ナムギャル・ワンチュク新国王が即位しました。2007年末から2008年には,ブータンで上下両院選挙が初めて実施されました。その後,新国会の召集,新憲法の施行等が行われ,2013年4月の第2回上院選挙,同年5月から7月にかけての第2回下院選挙を経て,ブータン民主化後初の政権交代が行われました。こうした民主化が進む中でも,政情は安定しています。

2.地域別情勢
(1)ブータン南部(インドのアルナチャル・プラデシュ州,アッサム州,西ベンガル州との国境付近):「レベル1:十分注意してください。」
ア 1990年代末頃から,インドのアッサム州で分離独立運動を行っている過激派組織のアッサム解放統一戦線(ULFA)やボドランド民族民主戦線(NDFB)等が,インド軍に追われる形でブータン南部の森林地帯に侵入したため,2003年にブータン政府が過激派掃討の軍事行動を行った経緯があります。
イ ブータン政府による国境付近の監視体制強化や治安対策により,同地域における治安は改善され,最近は過激派による活動や事件等の発生もほとんど報告されていません。しかし,国境を接しているインド側過激派の活動の影響を受けて治安情勢が悪化する可能性は否定できないことから,同地域への渡航に当たっては最新の情報の入手に努め,また,ゲレフでは複数回にわたり身代金目的の誘拐事件が発生していることから,目立たないようにする等十分注意する必要があります。

(2)その他の地域
 上記以外の地域の治安は概して安定しており,殺人や強盗事件などの凶悪犯罪は近隣諸国と比較して現時点では多くありません。ただし,最近では農村部から都市部への若者の流入が著しく,職に就けない若者たちによる犯罪(窃盗,空き巣,暴行等)が増加傾向にあり,注意が必要です。また,若者の間では簡単に手に入るタブレット型の薬物使用が流行しているなど,治安に対する新たな懸念材料も発生しています。
 なお,ブータンにおいては,日本人・日本権益を直接標的としたテロ事件は確認されていませんが,近年,シリア,チュニジア及びバングラデシュにおいて日本人が殺害されたテロ事件や,パリ,ブリュッセル,イスタンブール,ジャカルタ等でテロ事件が発生しています。このように,世界の様々な地域でイスラム過激派組織によるテロがみられるほか,これらの主張に影響を受けた者による一匹狼(ローンウルフ)型等のテロが発生しており,日本人・日本権益が標的となり,テロを含む様々な事件の被害に遭うおそれもあります。このような情勢を十分に認識して,誘拐,脅迫,テロ等に遭わないよう,また,巻き込まれることがないよう,海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努め,日頃から危機管理意識を持つとともに,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

3.渡航・滞在にあたっての注意
  渡航先の最新の治安情勢については,報道に注意を払うとともに,在インド日本国大使館(ブータンを兼轄),現地関係機関等より入手してください。なお,入国の際の手続き,病気,交通事情などの渡航に際しての注意事項等の詳細については「安全対策基礎データ」を御参照ください。

(1)渡航者全般向けの注意事項
ア 「たびレジ」登録
在留届の提出義務のない3か月未満の短期渡航者の方(海外旅行者・出張者など)用に,現地での滞在予定を登録していただけるシステムとして,外務省では,外務省海外旅行登録「たびレジ」を運用しています(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/ )。登録者は,滞在先の最新の渡航情報や緊急事態発生時の連絡メール,また,いざという時の緊急連絡などの受け取りが可能ですので,ぜひご活用ください。
イ ブータンに入国するための国際空港はパロ空港の1つしかなく,フライトも限られています。旅行者は事前に日程を確定し,入国許可書を取得しなければなりません。入国許可書の取得等はブータンへの旅行を取り扱っている日本の旅行代理店が代行しています。
ウ ブータンは,標高数百メートルから7,000メートル級の山岳地帯まで標高差のある山脈に位置する国です。このため,道路は山腹を走る曲がりくねった道がほとんどで,舗装状態も劣悪であるため,交通事故の危険性が高くなっています。
エ ブータンの病院はすべて公立で,外国人に対しても無料ですが,設備が不十分で,医療水準も決して高いとは言えず,輸血や手術を要するような治療は期待できません。万が一に備えて,緊急移送サービス等十分な補償内容の海外旅行保険への加入を強くお薦めします。
オ 服装については,女性は足を見せないことが一般的なので,外出時には短パンやミニスカート,ノースリーブ等の露出度の高い服装は避けるようお勧めします。 特に,県庁(ゾン)等の公的施設,寺院等の宗教関連施設を訪問する際は,十分注意してください。
カ パスポートや現金などの貴重品の管理には十分注意してください。車を利用する際は,貴重品は外から見えないところに置く等の注意が必要です。
キ ブータンでは2012年に狂犬病発症による死者が確認されています。犬を含む感染の可能性のある動物に咬まれたり,接触したりしないように留意が必要です。なお,夜間は街灯が少なく,人通りも少なく,かつ野犬が活発化するため野犬に咬まれる危険性は高くなります。夜間は徒歩での外出を避けるべきです。
ク 毎年6月から9月までが雨期となりますが,2016年7月末の集中豪雨では,南部を中心に各地で道路や橋の崩落,洪水被害が発生しましたので,同時期の渡航にあたっては,注意が必要です。

(2)観光についての注意事項
 ブータンでは,グループ旅行でも単独旅行でも,外国人の観光旅行には,原則入国時から出国時まで現地旅行ガイドが同行することになっており,旅行者個人の単独行動は制限されています。滞在中は,このガイドのアドバイスに従うことが必要です。

(3)長期滞在者向けの注意事項
ア ブータンにおいては,携帯電話が普及していますが,回線容量が少ないため,万が一の状況の変化に備え,別の通信手段の確保(訪問先の村等で電話のある場所を確認するなど)を心掛けてください。
イ 外出中に暴動など不測の事態が発生した場合には,自宅や職場(旅行者の場合はホテル)等安全な場所に留まり,事態が沈静するまで待機するように心掛けてください。また,その際は,可能な限り在インド日本国大使館に連絡をしてください。
ウ ブータンでは,十分に信頼できる医療設備,医療サービスが期待できないので,常備薬を十分に携行し,手術等の緊急医療,移送が必要な場合の出国手段について確認しておくことをお勧めします。
エ ブータンに3か月以上滞在される方は,緊急時の連絡などに必要ですので,「在留届」を到着後遅滞なく在インド日本国大使館に提出してください。また,住所その他の届出事項に変更が生じたとき又はブータンを去る(一時的な旅行を除く)際には,必ずその旨を届け出てください。在留届の届出は,在留届電子届出システム(ORRネット : http://www.ezairyu.mofa.go.jp/ )による登録をお勧めします。また,直接在インド日本国大使館領事部宛のメール( jpemb-cons@nd.mofa.go.jp ),郵送,FAXによっても行うことができます。

(4)ブータン南部への渡航・滞在を予定している方は,国境を接するインド北東部諸州に関する報道,海外安全ホームページの掲載内容等の情報にも注意してください。



(問い合わせ窓口)
 ○外務省領事サービスセンター
   住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
   電話:(外務省代表)03-3580-3311 (内線)2902,2903

(外務省関連課室連絡先)
 ○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
   電話:(代表)03-3580-3311(内線)5140
 ○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
   電話:(代表)03-3580-3311(内線)3047
 ○外務省 海外安全ホームページ: http://www.anzen.mofa.go.jp/
          http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (携帯版)

(現地公館連絡先)
 ○ 在インド日本国大使館(ブータンを兼轄)
 住所:50-G, Chanakyapuri, New Delhi, India
 電話:(市外局番011)2687-6564,4610-4610   
   国外からは(国番号91)-11-4610-4610
 FAX:(市外局番011)2688-5587
   国外からは(国番号91)-11-2688-5587
 ホームページ  http://www.in.emb-japan.go.jp/index-j.html


○外務省 領事サービスセンター(海外安全担当)
電話:(外務省代表)03-3580-3311 (内線)2902
○外務省海外安全ホームページ:http://www.anzen.mofa.go.jp/

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